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Text File  |  1997-05-12  |  1KB  |  25 lines

  1. /
  2. 「じゃーな。今日、楽しかった。ちゃんと着替えて寝ろよ」
  3.  中枢部分の占拠、そして破壊……俺は呪文みたいに心の中で繰り返し呟く。そうだ。マサミだけは巻き込まないようにしなきゃな。それくらいの甘さはゆるされるだろ……。
  4.  背中のマサミが床に立ったのを確認して、俺は立ち去ろうとした。
  5. /
  6. 「帰っちゃヤダ」
  7.  突然、すねるようにマサミが言った。
  8. 「わかってるクセに。どうしてそうなの? 昔からそう。明るくてひょーきんなトオルくんを演じてる」
  9.  ……そうくるか……。
  10. /
  11.  けどマサミだって同じようなもんだ。物静かなお嬢さんのフリして、ホントはぜんぜん明るくて子供っぽい。で、ちょっと情熱家。
  12. 「あたし、ホントは知ってるんだからね。トオルくんがここに来た理由。……別の名前で呼んで欲しい?」
  13.  ゲゲゲ。なんで!?
  14. /
  15. 「た、タンマ!! 言うな、バラすな!! 頼む!!」
  16.  カッコ悪いが仕方ない。俺はマサミにすがりついた。……とたんにマサミは笑い出した。カラカラカラってカンジで。
  17. 「うぉ~、マ~サ~ミ~! てめ~! 騙したなぁ!!」
  18. 「キャー、ゴメンってば~」
  19. /
  20.  子供のようなやりとり……わかってる。コイツも演技だ……。
  21.  
  22. 選択肢
  23. ①演技を続ける
  24. ②冗談じゃねぇ!
  25.